笑えない話になるところだった話
ピンチは突然来た。
多分引くかもしれませんが、ある日の出来事を聞いてくださいな。
夜9時。
トイレに行った後、胸が苦しい。おさまらない。ばくばく動悸?
失神したらどうしようと思うと頭がパニックになる。
救急車?
いや大丈夫。やっぱり家の前まで来られるとね。ご近所さんに恥ずかしいし。
まぁ大丈夫でしょう。
駅近くの病院まで歩いて行こう。少しだけ不安だけど、、、、。
1Fに降りて、妻に伝えると、慌てて付いて来てくれるという♥
ドラえもんのTシャツにサンダルで出た。
胸が圧迫される感があり、すーっ、はーっと息を大きめに吸いながら歩く。
近くだから7、8分もすれば着く。
ところが坂の途中、急に胸が強く圧迫され、動けなくなる。
うずくまる。
まじかよ、あと300mで病院なのに!
「救急車を呼ぶ!」と妻。
ところがパニックで、自分のスマホからかけられない。
「119だっけ?」と言いながら何回か押し間違い。
ついに電話のアイコンを探せなくなる。
私のスマホからかけるという。
「はぁ、はぁ」しながらスマホ渡す。
「全くお前はしょうがねえなぁ」という気持ちで、気を失いそうになりながら、怒る気力は起こらず、あたたかい目で妻を見る。
恐怖を感じる。
気を失ったらそのまま帰れなくなる恐怖!
死の恐怖というよりも、やだなぁという強い気持ち。
嫌なのは、感謝したり、自分の人生しみじみ振り返ったりする時間なく、あっけなくお
空に行くのが嫌だった。
深呼吸しすぎて、過呼吸になり、頭と、腕と足が痺れる。
その時は過呼吸のせいと知らないから、焦った。
(しびれる旨さのガパオ!とか宣伝したいけど、今回やめとく。)
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その日は4月最後の日曜日だった。
次男が小学生の全国大会で3位となった翌日、朝から妻と次男は最後の練習試合に出かける。
私は一緒に行こうか迷うも何か体調不良なため、仕事に出かける。
石神井公園の食堂で生姜焼きランチと、昼酒200ml(100ml残す)飲んで帰って4時ごろから横になり寝た後の出来事だった。(仕事したのかよ)
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大分弱ってきた。
あぁ、こんな終わり方は、妻に申し訳ないと思った。
というか避けたいけど、気合でどうなるもんでも無い気がした。
子供達にちゃんとさよならをしたいなと思った。
母より先に死んだら、葬式は母にはだまって誤魔化すのか、知ったら悲しむだろうなとかよぎる。
妻に、『後はたのんだ』とか、『今までありがとう』とか言う気になれなかった。
言ったら気絶し、本当に帰れなくなる気がして。
気絶しないように大声出したい。
でも近隣の人が怖がっちゃったらいやだから声出せない。
こんなとこで気を使える自分が好きになる。(ばかばか(T_T))
死は神が決める事だからと、いつもは案外潔い気持ちでいた。
でもこの時の心情は、
「あれ?まじかよ、やだよ、え?こんなとこで死にたくない。」
である。
ドリアン普及させてないし、
タイの居酒屋も出してないし、
わくわくラグビーのBBQもしてないし、
それに熟女合コンも!!
人生もやもやのまま、こんなTシャツ着たまま死にたくないよー。
ドラえもーん!
気を失いそうになりながら救急車到着。
深夜までいろいろ調べてもらって胸の痛みは落ち着き、心臓には異常なく、夜中に帰れる。一応ニトロを処方される。
3月30日、31日 マンゴーミクスジュースを練馬区に配達。
買ってくれた友人に会える幸せ。
配達中に動けなくなったらどうしようという恐怖が少しある中お届けする。
後日、逆流性食道炎と診断が下る。
数日はレモングラスティにしとこうと思う。
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落ち着いたころ、ラグビースクールの教え子から可愛いお手紙をもらう。
「私がおもしろくラグビーを教えてくれるのが感動しました」
みたいな事が書いてあって、とても嬉しい。
生きてて良かった。
なんと可愛い絵まで付いていた!(T_T)
ふけてない!しかも髪が黒いっ!
胸のマークはW!
俺、早〇田じゃないけど(ウォーターボーイかな)そんな事はどうでも良いのだ。
もう、毎回練習時にはえこひいきをしようと誓う。
お世話になっている100円ショップではないところで、額を探している!
タイのマンゴーですがたくさん注文頂いていて、母の日の告知ができないほどです。
今回の事件を経験して、これからはラッキーな命を意識して、
自分が一番楽しく、いや少しでもみんなと楽しく生きていけるようにがんばります。
さよならCOLORという曲が好きだ。
タイフードで元気出そう